世の中にはたくさんの仕事があり、ひとつひとつの仕事が輪のように繋がって社会を形成しています。その中でも、現場作業というのは最前線とも呼べる存在です。現場作業者のトレードマークともいえるのが作業着。作業着に愛着を持つ人は多く、着たまま外出したりあるいはプライベートでも活用したりする人はけっこういるようです。
この記事では、作業着の活用法や作業着で外出する場合の注意点などをまとめていきたいと思います。
街中で作業着を着ている人を見かけると「どこかで工事かな」なんて思いますよね。やはり普通の衣服と比べると少し目立つ感じがします。作業着は現場作業の効率や安全性を重視して作られたものなので普段着とは全く異なるものなのです。
例えば、フォークリフトや重機を動かすときは側に人がいると大変危険ですが、派手な色合いの作業着はとても目立つため、重機の運転者からも分かりやすくて安全です。また工具類の出し入れがしやすいような位置にポケットがたくさん付いており機能性が高いのも大きな特徴となっています。
職種や用途によっても多くの種類がありますが、機能性と安全性は共通しているといえます。まさに仕事のための衣服といえるでしょう。
スーツもビジネス向けに作られたものならば「仕事着」という意味では一緒です。でも、スーツで外出なんて普通ですし目立つこともありませんよね。スーツはちょっとした正装的に使われることも多いので、営業や商談などで外部の人と会うような場合には都合が良いのです。
スーツは機能性よりも人に見られることや真摯な印象を与えることを重視した、別のコンセプトを持つ仕事着といえます。
法的な部分で言えばもちろんOKですが、世の中にはTPOなどというものもあります。実際どうなのでしょうか。インターネットで検索してみると、作業着のまま外出することに対してはどちらかというと肯定派の意見が多く見られ、「全然かまわない」「汚れてなければOK」「服装よりも態度や礼儀が大事」といった、作業着に対して寛大な考えを持つ人が多いようです。
また男女でも違いがあって女性は特に「レストランではやめて欲しい」というように場所によっては空気を読んで欲しいという意見が見られました。結局はその人の考え次第ということになるかもしれませんが、本当に作業着が好きなら人の意見を気にせず、普段着として思い切り活用していくのも良いのではないでしょうか。
作業着は機能的なので普段着として愛用する人もいるようです。たしかにあの胸ポケットにはスマホがいい具合に収まりそうですし、財布や小物類を持ち歩くにも十分なポケットの数があります。ポケットにはボタンやジッパーが付いていることが多いので大事なものを落とす心配がないのも嬉しいところですね。
作業着さえ着ていればちょっとした用事にバッグは不要かもしれません。そして、ハードな現場作業でも使われているだけあってとても丈夫に作られています。力の加わる箇所は布地が二重になっていて激しい身体の動きにも余裕で対応できます。
汚れても気にならないところから、庭の掃除や水撒き、犬の散歩にも良いですね。
その機能的で丈夫な作りと、多少の汚れは気にならないことから趣味用の衣服としても活躍してくれるでしょう。自転車やバイクの整備を個人でやる場合にはぴったりですし、小道具の多い釣りやカメラにもおすすめですね。
バーベキューや山登りといったアウトドア系の趣味とは特に相性が良く、目立つ色合いの作業着ならば他の仲間とはぐれる心配も少なくなります。タフな作りもあって、いざという時でも実に頼もしい存在となってくれるでしょう。
使い方しだいであらゆるジャンルで役立つポテンシャルを秘めていると言えます。
作業着がいくら機能的だといっても、やはりファッション性は乏しいですよね。現場作業のために作られたものなので当たり前といえば当たり前ですが、そうは言っても見た目が気になる人はやっぱりいます。でもそんな人に向けて、おしゃれな作業着もあるのです。
実際に作業着を販売しているお店に行ったりオンラインショップなどで調べてみると、おしゃれな作業着がたくさんあることが分かります。スリムな形で体型を崩さないものや逆にワイルドさを強調したものなど様々なデザインの作業着があって、中には普段着として違和感の無いものや、完全にファッションアイテムとして使えそうな作業着まであります。
さらに、作業着と一緒に使われることの多い安全靴に関しても、まるでスニーカーのようなスポーティデザインのものが多く作られています。作業着を普段から身に付けていたい!という人はこういうおしゃれな作業着を活用することで、違和感無く外出することが出来ます。
私たちが普段着ている衣服と同じように、作業着にも衣替えがあります。寒い季節では長袖で厚手のものを着用し、夏用のものは薄くて脇の下が蒸れないようにメッシュ生地になっていたりします。しかし、安全性を重視して作られているため、夏服でも長袖のものがあったり、防塵性を高めるために通気性が犠牲になっているものもあります。
作業着を日常的に使う場合はこのような特徴を理解し、自前で体温調節できるよう工夫することが必要です。
ホームセンターなどで自分で好きな作業着を買う人は多いですが、勤めている会社から支給される場合も多いです。このような作業着は会社の制服そのものなので取り扱いには要注意。社則で作業着での外出や通勤時に着用することを禁止している会社もあるので、自分の勤める会社では作業着の取り扱いはどのようになっているかよく確認したほうが良いでしょう。
また、会社から支給された作業着には社名が入っているものがあります。多くは胸や腕に刺繍されていたり、中には背中に大きな企業ロゴが印刷されているものも見かけますね。このような作業着を着ていると一般の人が見ても「あの人はあの会社に勤めている」と少し調べれば分かってしまいます。
作業着を着ているときの自分の態度や立ち振る舞いが、そのまま会社のイメージに直結することを忘れないようにし、良識ある行動を心がけましょう。
作業着は機能的でおまけに丈夫で、仕事に使われるだけなんてもったいないですね。作業着のまま気兼ねなく出かけてみたいという人もいるでしょう。作業着のメリットを知ることで、作業着はもっと身近な存在になってきます。
そして、普段着として役立てたりファッションアイテムとして使用したり、思い切り作業着を活用していきましょう。